デリカシーのない女。
俺様は猫。今日も庭を見ている。
もちろん白黒や、この間初めて現れた茶トラを見張っている。
けれど、それだけじゃない。
たまに俺の庭に色の薄い三毛が来るんだ。毛が俺のよりずっと長い。
あの三毛なら別に俺の庭に入っても構わない。
しょっちゅう来るわけじゃないから、こうして気にしていないと見過ごしてしまうかもしれない。
この間は薄三毛が窓のそばまで近寄ってきた。
首から鈴の音がする。
どこかで飼われているのかな?
怖がらせてはいけないと思い、俺はずっと声は出さずにいた。
けれど、知らない間に後ろに立っていた飼い主が、カーテンをガサツに開け声を上げた。
「あら、キレイな三毛ちゃん!」
薄三毛は去った。
どうして、かーちゃん世代のおばさんって、みんなデリカシーがないのかな…
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